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case study
2022.09.28
[事例紹介]株式会社三輝製作所 管様「自分史」制作・印刷

当社とお取り引きさせていただいているお客様がおつくりになったコンテンツを紹介します。

 

長年、印刷のご発注をいただいている株式会社三輝製作所 専務取締役 管様からのご相談が、自分史「絆 昭和と生きた半生」の作成の始まりでした。

管様のお母様が、ご高齢ではあるが、趣味として自筆で自分史を綴り、お手製で和綴じの本を作っているとのこと。そのままだといずれ風化して、読めなくなってしまうので、テキスト形式のデジタル化にして残しておきたいとのご相談をいただきました。
そして、鞄いっぱいに入っていた和綴じの本をお借りして、当社にて原稿すべてをテキスト化し、データとしてご納品をさせていただきました。

その後、お知り合いに「戦争体験、その悲劇とその時の想い」を伝えたい、とのお母様の思いから、今まで書き溜めていた自分史で「本を作りたい」というお話をいただきました。

 

当社にて、書籍化のご協力をさせていただくことになり、先に作成したテキストを元に、本の構成(目次や扉の入れ方、写真のページの入れ方など)や本の仕様(サイズ、用紙、表紙・見返しの色決め、シオリの有無、表紙カバーなどの打ち合わせを重ね、形にしていきました。

仕上がった冊子はA5サイズ/312ページの上製本となりました。

表紙デザインは、お母様がお好きな「緑」をベースで、桜が流れていくイメージとのご依頼をいただき作成しました。
本文は目に優しい、クリーム系の用紙を採用しました。

納品後、ご依頼主の管様より「母が、繰り返し読んでいて大変喜んでいる」とお聞きしました。また、本をお渡ししたお知り合いの方からもお母様にご連絡があり、皆さん大変喜ばれているとのこと。

 

お母様が長年書き溜められていた原稿用紙。
ご家族の方も誰も知りえなかったことが、「デジタル化しておこう」というきっかけで、書籍として刊行され、多くの人の目に触れることができるようになりました。テキストをデータ化すること、本を作成すること、まさにデジタルとアナログの両面から取り組んだ今回の自分史。どちらも大切なものだと改めて感じました。
本のタイトルである「絆」を、納品までの1年間、作成のお手伝いさせていただきながら、人と人とのつながりの大切さ、家族への感謝を改めて感じました。

ご依頼いただいた管様とお母様、お二方の大切な想いをそれぞれの形に残せたこと、またそのサポートさせていただいたことに、心から感謝いたします。