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ニュー・ポリシー
2022.05.04
新政策資料集大成『月刊ニュー・ポリシー』4月号

今号の資料数と注目資料

32資料(内閣1、内閣府4、金融庁1、総務省3、法務省1、文部科学省3、厚生労働省5、農林水産省1、経済産業省10、国土交通省1、環境省1、日本銀行1)[当誌掲載順]

注目資料
★ 内閣 地理空間情報活用推進基本計画(令和4年3月18日閣議決定)-地理空間情報活用推進会議-
★ 総務省 Beyond 5G推進戦略 プログレスレポート 2021
★ 文部科学省 コミュニティ・スクールの在り方等に関する検討会議 最終まとめ~学校と地域が協働する新しい時代の学びの日常に向けた対話と信頼に基づく学校運営の実現~
★ 農林水産省 我が国における*国際水準GAPの推進方策/国際水準GAPガイドライン
★ 経済産業省 *フィジカルインターネット・ロードマップ-フィジカルインターネット実現会議-

さらに詳しい内容をお知りになりたい方には「期間限定閲覧用ID&パスワード」を発行いたします。こちらよりお問い合わせください。
なお月刊ニュー・ポリシーのサイトでは、過去の掲載資料をデータベースとして蓄えており、年月やキーワードで検索することが可能です。

*編集部注:
「国際水準GAP」
・GAP(Good Agricultural Practices;農業生産工程管理)とは『農業生産の各工程の実施、記録、点検及び評価を行うことによる持続的な改善活動であり、食品の安全性向上、環境の保全、労働安全の確保等に資するとともに、農業経営の改善や効率化につながる取組』のことです。これを『国際的にも一般的となっている人権保護及び農場経営管理の分野を加えて国際水準相当に引き上げた』ものが「国際水準GAP」です。

〇国際水準GAPの推進方策/国際水準GAPガイドラインの策定
・2010年4月
 農林水産省「農業生産工程管理(GAP)の共通基盤に関するガイドライン」を策定
 ⇒『食品安全、環境保全、労働安全に関する法体系や諸制度等を俯瞰して、我が国の農業生産において特に実践を奨励すべき取組を明確化し、都道府県において推進していく。』
・2017年
 ⇒『2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会における食材の調達基準としてGAP認証等が採用される。東京大会への食材提供を目指し、生産現場におけるGAPの取組を推進。』
・2020年3月 食料・農業・農村基本計画(閣議決定)
 ⇒『令和12年までにほぼ全ての産地で国際水準GAPが実施されるよう、現場での効果的な指導方法の確立や産地単位での導入を推進』
・2021年11月
 「国際水準GAP推進検討会」を設置し、目指す姿や具体的な取組に係る議論を進める。
・2022年3月 本推進方策の発表
 『国際水準GAPの取組拡大を図ることで我が国の農業の競争力強化と持続的な発展につなげることを目指す』

[出典]農林水産省 令和4年3月8日公表資料「我が国における国際水準GAP の推進方策」より

 

「フィジカルインターネット」
フィジカルインターネットは、『インターネット通信における、データの塊をパケットとして定義し、パケットのやりとりを行うための交換規約(プロトコル)を定めることにより、回線を共有した不特定多数での通信を実現する考え方を、フィジカル、つまり物流の世界にも適用しようという考え方』です。

〇ロードマップのとりまとめ
『電子商取引の増加や積載効率の低下、人口減少に伴う労働力不足の深刻化等により、物流における需要と供給のバランスが崩れつつあり』、『この状況を放置すれば、2030年時点で、7.5~10.2兆円の経済損失が発生するなど、経済全体の成長を制約することになるだけでなく、物流機能それ自体の維持が困難になるおそれ』があるところから、2021年10月に2040年を目標とした物流のあるべき将来像として、我が国における「フィジカルインターネット」の実現に向けたロードマップを策定することを目的とした「フィジカルインターネット実現会議」を設置し、議論を重ね2022年3月 「フィジカルインターネット・ロードマップ」(本資料)をとりまとめました。

〇ロードマップが示しているもの
『業界横断的に行うべき取組として、「ガバナンス」・「物流・商流データプラットフォーム」・「水平連携」・「垂直統合」・「物流拠点」・「輸送機器」の6つの項目に整理し、各項目について、パレットやコンテナ容器等の物流資材の標準化・シェアリングや、データ連携のためのマスタ、プロトコルの整備、企業経営者のサプライチェーンマネジメントやロジスティクス重視への意識変革など2040年までに段階的に行うべき取組』を示しています。

〇フィジカルインターネットが実現する4つの価値
① 効率性(リソースの最大限の活用・CO2排出の削減等)
② 強靭性(災害にも備える生産拠点や輸送手段の多様化等)
③ 良質な雇用の確保(労働環境の改善・新産業の創造等)
④ ユニバーサル・サービス化(買い物弱者や地域間格差の解消等)
 ⇒もたらされる4つの価値は『「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」の17目標のうち、8つの目標(保健、エネルギー、成長・雇用、イノベーション、不平等、都市、生産・消費、気候変動)の達成にも寄与する』、というものです。

[出典]経済産業省HP:「フィジカルインターネット・ロードマップを取りまとめました!」より